幼児期からボランティア活動を行うことで、主体性・自発性・社会性を育むことができます。2020年から小学校の学習指導法「アクティブラーニング」が主流となってきています。
アクティブラーニングとは、「生徒自ら率先して学ぶ学習形態の総称」のことです。
しかし、「幼児期から参加しやすいボランティア・参加する際の注意点が分からない」という悩みを持つ人もいるのではないでしょうか。
この記事では、幼児が参加できるボランティアと参加することで得られるメリットを詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
幼児期にボランティアに参加するメリット
幼児期にボランティアに参加すると、子どもの主体性・自発性などを育てることができます。主体性を持たせる以外にも、子どもがボランティアに参加することで得られるメリットは、下記の3つあります。
- 地域交流ができる
- 視野を広げることができる
- 社会性を育むことができる
ここからは、ボランティアに参加することで得られる3つのメリットについて紹介します。
地域交流ができる
1つ目に紹介する幼児期にボランティアに参加するメリットは、地域交流ができることです。ボランティアは、自分が住んでいる地域や自分が住んでいる地域以外を知る機会を与えてくれます。
普段交流のない大人の人や同年代の子どもと触れ合うことで、地域交流の輪が広がります。人と触れ合う機会が多くなると、自分からコミュニケーションを取る自発性を育てることへと繋がるでしょう。
また、ボランティアに参加することで、住んでいる街の良さを実感したり、地域の人と協力して何かを成し遂げたりする機会を作ることができます。
視野を広げることができる
2つ目に紹介する、幼児期にボランティアに参加するメリットは、子どもの視野を広げられることです。
ボランティアに参加すると、普段の生活では接することができない人と交流できます。さまざまな人と交流する体験は、子どもの世界観や考え方が広くなることに繋がるでしょう。
ボランティアに参加したことがキッカケで、「介護職に就職したい!」など、将来の夢ができるケースがあります。
規則に縛られない自由な活動だからこそ、子どもは遊んでいる感覚で視野を広く持つことができます。
社会性を育むことができる
3つ目に紹介する、幼児期にボランティアに参加するメリットは、社会性を育むことができることです。
ボランティアでは、親・近所の住民だけでなく、今までに関わったことがない人とも協力して作業を取り組む必要があります。幼少期からいろいろな人と交流することで、自分の意志をしっかりと伝えられる子どもに育ちやすくなります。
幼児期に参加できるおすすめボランティア3選
子どもを幼児期からボランティアに参加させるためには、親子でボランティアに参加することが必須です。親子でボランティアに参加することで、子どもとたくさんのコミュニケーションを取ることができます。
また、普段とは違う環境を子どもと過ごすことで、子どもの新たな一面を見ることができます。
親子でボランティアに参加する場合は、以下で紹介する3つのボランティアがおすすめです。
募金活動
募金活動は、幼児期の子どもと参加するボランティアに適しています。募金活動は、さまざまな団体が主催しており、季節を問わず全国各地で実施されている傾向です。
募金活動に似たボランティアとして、ベルマーク集め・ハガキ集めなどがあります。
また、募金活動で集めたお金がどのように使われているかを子どもに説明することで、助け合いの大切さを子どもに伝えることが可能です。
介護施設訪問
介護施設訪問では、介護施設に訪問し交流会・高齢者の私生活の手助けを行うボランティアを指します。介護施設訪問によるボランティアの特徴は、活動をとおして職業体験をできる点です。
子どものうちから働くことの大切さを知ることで、社会性を育む機会になるでしょう。また、介護施設訪問は子どもが貴重な体験をできるだけでなく、介護施設を利用する高齢者に元気を与えることもできます。
草むしり・ゴミ拾い
草むしり・ゴミ拾いは、各自治体や町内会が中心となって実施していることが多いボランティアです。活動場所は海・山・街中などが基本であり、草やゴミの多さによって異なります。
草むしり・ゴミ拾いは、「手軽に参加できる」「活動の成果が目で見てわかる」などの理由から、年齢を問わず参加する人が多いボランティアです。
また、草むしり・ゴミ拾いをしていると、感謝される機会がたくさんあります。「ありがとう」など優しい言葉を聞いて育った子どもは、心の綺麗な子どもに育ちやすくなる傾向です。
草むしり・ゴミ拾いは参加するハードルが低いため、ボランティアをしたことがる経験が少ない親子に適しています。また、下記の動画は親子で草むしりのボランティアに参加した時の作業風景です。「親子でボランティアに参加するイメージを掴みたい」という人は、ぜひ参考にしてください。
幼児と安全にボランティアに参加するためには?
幼児と安全にボランティアに参加するために、下記で紹介する2つのことを行いましょう。
【安全にボランティアに参加するための注意事項】
- ボランティア保険に加入する
- ボランティアの主催元を確認する
ボランティア保険とは、ボランティア活動中に起こるさまざまな事故を補償する保険です。ボランティア保険の補償内容には、活動中に怪我をした場合の「傷害保険」や、誤って怪我をさせたり物を壊したときに適応される「傷害賠償保険」などがあります。
安全に楽しく活動を行うためには、ボランティアに参加する前に、ボランティア保険に加入することが大切です。ボランティア保険の概要を知りたい人は、「ボランティア保険公式サイト」をご覧ください。
また、安全にボランティアに参加するためには、主催元を確認することも大切です。ボランティアの中には、主催元の実態が見えにくい場合があります。
たとえば、表向きでは募金や支援という名目で募金活動だと偽り、お金を集める悪徳な団体も一部あります。
悪質な被害に遭うだけでなく、加担しないためにも、自治体が推奨している団体が実施しているボランティアから参加する活動を選択しましょう。
身近で実施されているボランティアを探す方法
ボランティアには大きく分けて、「レジャー型」と「支援型」があります。それぞれの特徴は、下記のとおりです。
【レジャー型】
- 参加しやすい
- 楽しさに趣を置いている
- 草むしり・ゴミ拾いなどがレジャー型にあたる
- 自発性が求められるものが多い
【支援型】
- サポートを必要としている人の手助けを行う
- 人を援助することに趣を置いている
- 介護施設訪問などが支援型に該当する
- 社会性を求められるものが多い
レジャー型・支援型の種類を把握したら、ボランティアを募集しているホームページなどでボランティア活動を探します。有名なボランティア掲載サイトは、下記の4つです。
【ボランティア掲載サイト】
- 東京ボランティア・市民活動センター:ボランティアの知識や情報をまとめたサイト
- ボランティア・プラットフォーム:国内最大級のボランティア募集サイト
- active:NPO・社会的企業のボランティア情報サイト
- Yahoo!ボランティア:Yahoo!ジャパンが社会貢献として運用しているサイト
上記で紹介したサイト以外にも、住んでいる地域の市民活動センターに足を運ぶことで、実施されているボランティアの情報を集めることが可能です。
まとめ
今回は幼児が参加できるボランティア3選と参加するメリット・探し方を紹介しました。
幼児期からボランティアに参加することで、主体性・自発性・社会性を育むことができます。子どもの探究心をくすぐることで、率先して行動する子どもに育ちやすくなることから、ボランティアに参加する親子が増えています。
親子でボランティアに参加することで、地域との交流の輪が広がるため、特別な時間を作るきっかけになるでしょう。
ボランティア活動には、レジャー型と支援型の2種類があり、これからボランティア活動を初めるのなら気軽に体験できるレジャー型がオススメです。
また、ボランティアに参加する際は、もしものトラブルが起きた時に補償を受けることができる、ボランティア保険に加入しましょう。さまざまなメリットがあるボランティアを、子育ての一環として取り入れる参考となれば幸いです。